家電製品は、小型化の時代となって持ち運びができるようになり、質入れがますます活発化していく。オーディオブームになって、アンプやチューナーまでが飛ぶように売れたあと、ラジカセとウォークマンが登場し、それからビデオデッキへとつながっていく。そして、ラジカセはダブルラジカセからCDラジカセへ、ウォークマンも初期のものはヘッドフォンを使って聴いた。ビデオデッキは、初めはベータが主導権を握っていて、テープを上部から差し入れる、ひじょうに重量感のあるものだった。それが、軽量化か図られるようになって。ベーダからVHSへと取って代わられるようになる。三代目を継いで間もない頃だったという、ある質屋系ディスカウントショップのオーナーは、当時をかえりみて、こう語る。「ラジカセも売れに売れたけど、ビデオデッキも爆発的に売れましたよ。メーカーと直接契約して、仕入れ値が九万九〇〇〇円だったかな。それを九万九八〇〇円で売ったんだけど、本当に飛ぶように売れた。当時、ビデオが一〇万円を切るっていうのは、たいへんだったんですよ。いまはもう、一万円を切っていますから。だから、ラジカセで五年ぐらい、ビデオで一〇年ぐらい食べたんじゃないですか」