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カリキュラムの進み具合や知識量

勉強というのは、後半になるほどスピードが速くなる。これは、カリキュラムの進み具合や知識量などに関係している。たとえば、カリキュラムがまだ一通り終わっていない5年生や6年生の初めごろの段階で過去の入試問題をやってみても、解けない問題が多いはずだ。まだ習っていないこともあるし、知らない漢字や言葉もたくさんあるだろうから、文章や問題を読んでいても意味がよくわからないかもしれない。このような勉強なら、どれだけ勉強を続けていてもあまり効率は上がらない。しかし、6年生の冬休みごろで、カリキュラムが一通り終わった後なら、過去問をやってもある程度解けるだろうし、知っている漢字や言葉も増えているから、文章を読むスピードも速くなっていることだろう。この段階で集中的に勉強をしたほうが、効率がいい。夏休み前に3時間かかっていた勉強が、2時間以内ですむようになったりする。

時間に対する感覚

最初に強調したいのは「大人と子供では時間に対する感覚が大きく異なる」という点です。小学生は大人から考えるととても短い時間感覚で生活しており、その範囲を超えた時間を実感することができません。中学入試や受験勉強に関しても同じです。「月末にはクラス昇降のテストがある」「入試本番まで一年を切った」といわれても、そんな遠い未来を小学生は実感できません。また志望校の文化祭や体育祭を見学して受験に対する意欲が高揚しても、塾でクラスを降格されたくやしさに涙しても、すぐに忘れてしまいます。子供は子供なりにテストや中学入試を真剣にとらえていますし、受験に対する意欲の高揚やクラス降格のくやし涙にうそいつわりはありません。彼らは本気で意欲満々にもなり意気消沈もするのですが、その感覚を長く維持できないのです。したがって意欲満々、意気消沈の数日後に「テレビが見たい」「マンガが読みたい」「ゲームがしたい」……といいだすのは当然で、別に不自然でも不合理でもありません。

カリキュラムの削減

現状は、高校は無試験同様で入れるようになったため、多くの学校で学力低下が深刻なものになっています。そして高校から大学にいく学生は、環境がまるきり違う大学で右往左往してしまっているので、知性がステップアップする流れができていないのです。もう一つの方法は、教育システムを小学中学段階から見直すことです。これは考え方を大幅に変えないと不可能です。中学は義務教育ですから、税金の代償としての国のサービスのはずです。現状は、週五日制にするほかカリキュラムの削減が進行していますから、サービスが減らされているのです。日本人は従順なので、同じ税金を払って受けられる教育サービスが減らされても誰も文句をいいません。子どもの負担を減らすためという言い訳が通用してしまって、問題視されていないのです。