市場との連動性が低くなるケースとしては、大企業のなかでの旧来型ビジネスを扱う部門もある。これは先輩社員が作って既得権と化した「儲けの構造」をひたすら維持するのが仕事なので、自浄作用が働きにくい。三井物産の鉄鋼部門といった大手商社の重厚長大産業部門などが該当する。都銀もこのエリアだ。ゼロ金利政策で預金者の利子を収奪しなければ、業界自体が潰れている銀行業界。預金者はおろか、カネを貸して生殺与奪を握る立場上、顧客企業のほうも向いていない(外向き体質でない)。
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三菱東京UFJ銀行の若手社員がいう。「向いている人は、問題意識をもたず、社内の評価ばかり気にする人。テストで100点をとりたい人。だから、優等生タイプに向いている。テストの目的など考えず、ひたすら100点を目指すタイプです」。市場競争が少ない企業には、社内の部門間パワーバランスに、ある特徴がある。それは、独占に近いことで、あくせく稼ぐ必要がないため営業部門が弱く、逆に人事や財務を中心とする管理部門が強いことだ。だから、管理部門は出世コースになっていることが多い。社員の目も、顧客より社内に向く。そのような会社群が、「社内向け資料命!」エリアだ。このエリアの企業は、「顧客のためよりもオレのために仕事をしろ」という上司と一緒に働きたい人に向いている。