ある中学校の男子生徒は、毎週日曜日になると老人ホームへ足を運び、お年寄りの話に耳を傾けたり、遊戯に参加するなどといったボランティア活動をしていました。この男子生徒は、老人たちにも評判が良く、信頼もされていたといいます。しかし、いつものボランティア活動から一日たった月曜日、この男子生徒は、自分に挨拶をしなかったというだけの理由でクラスメートに殴りかかり、相手に全治三ヵ月もの重傷を負わせてしまいます。男子生徒のこの豹変ぶりには、周囲の人も言葉を失ったそうです。
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未成年者が事件を引き起こした時、関係者から聞かされる容疑者の実態像はバラバラであることが多く、真相はなかなか把握できませんが、しかし、子どもにも複数の知人・友人があり、親には見せない側面を持っているのは当然です。そして、そのすべてを親が把握するのは、そもそも不可能なことです。問題なのは、自分の真の姿を個室へ隠し、社会へのゆがんだ憎悪や誤った認識を醸成してしまうケースです。だからこそ、私たちは、子どもを信用しながらも、「子どもが間違いを起こす可能性」についても、常に頭の隅に入れておくべきなのです。